3. 7 6. 8
9. 8
8. 2
5. 3
204 261
314 312
296
0 2 4 6 8 10 12
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
100 140 180 220 260 300 340
( 兆 円 ) ( 件 )
発 行 金 額 < 左 目 盛 >
発 行 件 数 < 右 目 盛 >
2
2000099 年年 55 月月 2299 日日
日
日本本証証券券業業協協会会
全
全 国国 銀銀 行行 協協 会会
「
「
証
証
券
券
化
化
市
市
場
場
の
の
動
動
向
向
調
調
査
査
」
」
∼2008年度の発行動向∼
以下は、日本証券業協会及び全国銀行協会が毎月実施している「証券化市場の動向調査」(日
本証券業協会ホームページ<ht t p: / / www. j s da. or . j p/ >参照)について、2008 年度(2008 年 4 月∼2009 年 3 月)の結果を取り纏めたものです。
図表データについては、別紙をご参照ください。また、参考として、「『証券化市場の動向調査』
における項目毎の記載割合」を取り纏めています。
1.証券化商品全体の発行動向
2008 年度における証券化商品の発行金額は 3. 7 兆円 ※
となり、調査開始(04 年度)以来最 小の規模となった(図表1)。
件数ベースでも、08 年度(204 件)は調査開始以来最小となった。
※ 08 年度における普通社債の発行金額(9. 6 兆円)を大幅に下回った。
−2−
2. 5
4. 9 5. 1
3. 3
2. 0 1. 1
1. 5
1. 9 1. 6
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
その他
売掛金・商業手形
ショッピング・クレジット 消費者ローン
リース CDO CMBS RMBS
( 兆 円 )
構成比 53. 2%
2.裏付資産別の発行動向
2008 年度における証券化商品の発行金額を「裏付資産」別にみると、住宅ローン債権等 を裏付資産とした「RMBS(Res i dent i al Mor t gage Bac ked Sec ur i t i es )」が 2. 0 兆円と 最も多く、全体の 53. 2%を占めた(図表2)。
前年度との対比では、商業用不動産担保ローン債権等を裏付とした「CMBS(Commer c i al Mor t gage Bac ked Sec ur i t i es )」が▲ 1. 5 兆円減少した(07 年度 1. 9 兆円→08 年度 0. 4 兆円) ほか、RMBSも▲ 1. 3 兆円減少した(同 3. 3 兆円→2. 0 兆円)。
(図表2)証券化商品の発行金額(「裏付資産」別) ※
※ 裏付資産の具体的な分類は、以下のとおり。
「RMBS」:住宅ローン債権、アパートローン債権
「CMBS」:商業用不動産担保ローン債権、商業用不動産
「CDO(Col l at er al i z ed Debt Obl i gat i ons )」:企業向け貸付債権、社債、CDS等
「リース」:リース料債権
「消費者ローン」:消費者ローン債権、カードローン債権
「ショッピング・クレジット」:ショッピング・クレジット債権、オートローン債権
「売掛金・商業手形」:売掛債権、手形債権
0. 4
2. 0 2. 2
2. 3
1. 5 1. 7
1. 6
2. 1
0. 5 0. 4
0. 9
0 1 2 3 4 5 6
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
その他 ノンバンク 地域銀行
都市銀行・信託銀行 住宅金融支援機構
( 兆 円 )
構成比 74. 4%
1. 9
2. 5 2. 5
0. 8
0. 4 0. 5
2. 2
2. 4
2. 5
1. 6
0 1 2 3 4 5 6
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
その他 公社債 信託受益権
( 兆 円 )
構成比 79. 8%
(1)RMBS
・ RMBSの発行金額(2. 0 兆円)を「オリジネーター」別にみると、「住宅金融支援機 構」(1. 5 兆円)が最も多く、全体の 74. 4%を占めたが、前年度(2. 3 兆円)との対比で は▲ 0. 8 兆円の減少となった(図表3)。また、「都市銀行・信託銀行」(0. 2 兆円)も、 前年度(0. 5 兆円)対比▲ 0. 3 兆円の減少となった。
(図表3)RMBSの「オリジネーター」別発行金額
・ RMBSの発行金額(2. 0 兆円)を「発行形式」別にみると、「公社債」(1. 6 兆円)が 最も多く、全体の 79. 8%を占めたが、前年度(2. 5 兆円)との対比では▲ 0. 9 兆円の減少 となった(図表4)。「信託受益権」(0. 4 兆円)も、前年度(0. 8 兆円)対比▲ 0. 4 兆円の 減少となった。
−4−
2. 4
4. 5 4. 7
3. 2
1. 9
0 1 2 3 4 5 6
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
未記載 分割償還 満期一括償還 パススルー償還
( 兆 円 )
構成比 95. 9%
2. 4
4. 6 4. 8
3. 1
1. 8
0 1 2 3 4 5 6
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
未記載 7年以上 5年以上7年未満 3年以上5年未満 1年以上3年未満 1年未満
( 兆 円 )
構成比 90. 6%
・ RMBSの発行金額(2. 0 兆円)を「償還方法」別にみると、「パススルー償還(裏付 資産の回収実績に連動して元本が償還される)」(1. 9 兆円)が全体の 95. 9%を占めた(図 表5)。
(図表5)RMBSの「償還方法」別発行金額
・ RMBSの発行金額(2. 0 兆円)を「予定/平均年限(満期一括償還の場合は予定償 還年限。分割償還が行われる場合は平均償還年限)」別にみると、「未記載」(1. 8 兆円) が全体の 90. 6%を占めたが、記載のあるなかでは、「7 年以上」(0. 1 兆円)が最も多くな った(図表6)。
0. 2 0. 3 0. 4 0. 5 0. 6 0. 7 0. 8 0. 9 1. 0 1. 1 1. 2 1. 3
└ 0 4年度 ┘ └ 0 5年度 ┘ └ 0 6年度 ┘ └ 0 7年度 ┘ └ 0 8年度 ┘
( % )
S 種
月 次 債
・ 住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)RMBSのローンチスプレッド(表面利率と、 条件決定時の国債利回りとの差)をみると、2008 年度は拡大基調を辿った(図表7)。
(図表7)住宅支援機構(旧住宅金融公庫)RMBSのローンチスプレッド
−6−
0. 9
0. 8
0. 1 0. 1
0. 2
0. 7
0. 1
0. 7
0. 2
0. 1 0. 3
0. 0 0. 2 0. 4 0. 6 0. 8 1. 0 1. 2 1. 4 1. 6 1. 8 2. 0
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
未記載 一般事業法人 損害保険 国内銀行 ノンバンク 外国銀行 証券会社
( 兆 円 )
0. 2
0. 8
1. 3
1. 0
0. 3 0. 3
0. 3
0. 9
0. 0 0. 2 0. 4 0. 6 0. 8 1. 0 1. 2 1. 4 1. 6 1. 8 2. 0
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
その他 公社債 信託受益権
( 兆 円 )
構成比 81. 3%
(2)CMBS
・ CMBSの発行金額(0. 4 兆円)を「オリジネーター」別にみると、「外国銀行」(0. 1 兆円)が最も多くなった(図表8)。前年度との対比では、「証券会社」(07 年度 0. 8 兆円 →08 年度 0. 0 兆円<▲ 0. 8 兆円>)、「ノンバンク」(同 0. 7 兆円→0. 0 兆円<▲ 0. 7 兆円 >)がともに大幅な減少となった。
(図表8)CMBSの「オリジネーター」別発行金額
・ CMBSの発行金額(0. 4 兆円)を「発行形式」別にみると、「信託受益権」(0. 3 兆円) が最も多く、全体の 81. 3%を占めたが、前年度(1. 0 兆円)との対比では▲ 0. 7 兆円の減 少となった(図表9)。「公社債」(0. 0 兆円)も、前年度(0. 9 兆円)対比▲ 0. 9 兆円の減 少となった。
0. 3
0. 9
1. 2
0. 3 0. 1
0. 4
0. 2
0. 3
0. 3
0. 3
0. 6
0. 2
0. 0 0. 2 0. 4 0. 6 0. 8 1. 0 1. 2 1. 4 1. 6 1. 8 2. 0
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
未記載 分割償還 満期一括償還 パススルー償還
( 兆 円 )
構成比 72. 0%
0. 1
0. 2
0. 7 0. 2
0. 2
0. 5
0. 2
0. 1 0. 1
0. 1
0. 3
0. 5
0. 7
0. 6 0. 2
0. 2
0. 0 0. 2 0. 4 0. 6 0. 8 1. 0 1. 2 1. 4 1. 6 1. 8 2. 0
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
未記載 7年以上 5年以上7年未満 3年以上5年未満 1年以上3年未満 1年未満
( 兆 円 )
・ CMBSの発行金額(0. 4 兆円)を「償還方法」別にみると、「パススルー償還」が 0. 3 兆円と最も多く、全体の 72. 0%を占めた(図表10)。
(図表10)CMBSの「償還方法」別発行金額
・ CMBSの発行金額(0. 4 兆円)を「予定/平均年限」別にみると、「未記載」(0. 2 兆円)が最も多いが、記載のあるなかでは「1 年以上 3 年未満」(0. 1 兆円)、「3 年以上 5 年未満」(0. 1 兆円)が多くなった(図表11)。
−8−
3. 3
4. 5
5. 0
2. 9
1. 8 1. 9
3. 2
3. 8
1. 8 3. 3
1. 6
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
その他 公社債 信託受益権
( 兆 円 )
3. 2
5. 2
7. 3
4. 7
2. 7 0. 7
1. 0
0. 5 0. 9
1. 1
0. 9 1. 0
0. 8
0. 7 0. 6
1. 1
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
未記載 分割償還 満期一括償還 パススルー償還
( 兆 円 )
構成比 74. 3%
3.発行形式別の発行動向
・ 2008 年度における証券化商品全体の発行金額(3. 7 兆円)を「発行形式」別にみると、 「公社債」が 1. 8 兆円
※
、「信託受益権」が 1. 8 兆円となった(図表12)。
※ うち住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)RMBSが 1. 5 兆円。
(図表12)証券化商品の「発行形式」別発行金額
4.償還方法別の発行動向
・ 2008 年度における証券化商品全体の発行金額(3. 7 兆円)を「償還方法」別にみると、 「パススルー償還」が 2. 7 兆円と全体の 74. 3%を占め、次いで「分割償還」(0. 4 兆円)、 「未記載」(0. 3 兆円)、「満期一括償還」(0. 2 兆円)となった(図表13)。
0. 9 0. 7
1. 3 0. 7
0. 8
0. 6 0. 5
0. 9 3. 2
5. 7
6. 0
4. 5
2. 8
1. 2 1. 1
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
未記載 7年以上 5年以上7年未満 3年以上5年未満 1年以上3年未満 1年未満
( 兆 円 )
構成比 76. 1%
4. 6
7. 2 7. 3
5. 7
3. 0 0. 6
1. 5
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
04年度 05年度 06年度 07年度 08年度
未記載 短期格付 B BB BBB A AA AAA
( 兆 円 )
構成比 80. 4%
5.予定/平均年限別の発行動向
・ 2008 年度における証券化商品全体の発行金額(3. 7 兆円)を「予定/平均年限」別に みると、「未記載」が 2. 8 兆円と全体の 76. 1%を占めたが、記載のあるなかでは、「1 年 以上 3 年未満」が 0. 4 兆円、「7 年以上」が 0. 2 兆円となった(図表14)。
(図表14)証券化商品の「予定/平均年限」別発行金額
6.格付別の発行動向
・ 2008 年度における証券化商品全体の発行金額(3. 7 兆円)を「格付」別にみると、「A AA」が 3. 0 兆円と全体の 80. 4%を占めた(図表15)。
(図表15)証券化商品の「格付」別発行金額
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
04年 度 05年 度 06年 度 07年 度 08年 度
( % )
基 準 金 利
ス プ レ ッ ド ク ー ポ ン ク ー ポ ン
タ イ プ
予 定 / 平 均 年 限 条 件 決 定 日
償 還 方 法 オ リ ジ ネ ー タ ー
そ の 他
( * ) : 発 行 日 、 案 件 ( 発 行 者 ) 名 、
発 行 形 式 、 裏 付 資 産 、
発 行 金 額 、 格 付 、
法 定 最 終 償 還 日
そ の 他
( * )
受 託 者
ア レ ン ジ ャ ー 等
単位:%(件数ベース)
発行 日 条件決定日
案件 (発 行者)
名
オリジネー ター
アレン ジャー等
受託 者 発行 形式 裏 付資産 発 行金 額
04年度 99.7 82.4 93.9 89.9 95.9 − 93.1 98.3 93.1 05年度 99.0 84.0 98.7 85.3 91.7 − 94.3 97.4 98.4 06年度 100.0 83.1 99.0 91.7 95.9 − 97.5 99.7 100.0 07年度 100.0 84.7 100.0 92.0 96.9 90.1 98.7 100.0 98.8 08年度 98.5 77.9 100.0 79.4 79.9 80.0 97.4 100.0 100.0
予定/平均 年限
法定 最終 償 還日
償 還方 法 格付 クーポン
クーポン タイプ
スプレッド 基 準金利
04年度 70.5 90.0 83.1 84.5 6.0 1.8 8.7 12.1 05年度 59.5 97.3 78.4 98.9 8.3 3.3 6.7 13.1 06年度 52.2 98.9 70.2 99.2 8.7 52.2 6.9 18.1 07年度 48.1 97.7 68.3 99.3 9.1 91.2 8.8 24.9 08年度 43.4 99.4 85.0 98.2 12.3 90.6 9.4 22.9